2010.05.10
バイスタンダー by もも子 [日記]
バイスタンダー (by Stander) とは、救急現場に居合わせた人(発見者、同伴者等)のことで、適切な処置が出来る人員が到着するまでの間に、救命のための心肺蘇生法等の応急手当を適切に行うことで、救命率を格段に伸ばせる人員のことです。
バイスタンダーCPR(心肺蘇生法)の重要性
けが人や疾病者が発生したとき、その付近に居合わせた人(バイスタンダー)が適切な応急手当を速やかに行えば、疾病者の救命効果が一層向上することは、医学的見地からも明らかになっています。
1.心臓停止後3分で、死亡率50%
2.呼吸停止後10分で、死亡率50%
3.多量出血30分で、死亡率50%
1.迅速な119番
《バイスタンダーが救命のための心肺蘇生法を行い、消防署に通報する。》
2.迅速な住民の救命手当(1次救命処置)
《救急隊が到着するまで、一般の方が協力して心肺蘇生法を行う。》
3.迅速な救急隊の処置(除細動)
《到着した救急隊員が、より高度な救急救命処置を行い病院へ搬送する。》
4.迅速な病院の処置(2次救命処置)
《医療機関にて、更に高度な救急救命処置・治療を行う。》
『救急隊が到着してからでは遅いのです!』
あなたの「愛と勇気」が命を救うのです!
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バイスタンダーの重要性を深く理解した、古河市北利根の鰍ォもと茨城工場では、社員に対して講習の受講を呼びかけました。
そこで、さっそく取材を。。。>>>
まず、茨城西南地方広域市町村圏事務組合消防本部の武澤さんから、バイスタンダーの重要性や講習の概略説明がありました。
次に、BLSのチョッキを着た救命講習ボランティアさんの実演がありました。
迫真に迫ったシミュレーションに、受講生は固唾を呑んで見入っていました。
★BLSとは
B・・・BASIC
L・・・LIFE
S・・・SUPPORT
(社会復帰を)
受講者は4班に分かれ、救命ボランティアさんの指導の下、慣れないながらも真剣に取り組んでいました。
【倒れている人に呼びかけ】
「人が倒れています。助けてください。」周りの人へ応援の呼びかけ
あなた、119番へ連絡してください。
あなた、AEDを見つけてきてください。
【気道確保】
【呼吸の有無確認】
人工呼吸(感染予防マスク使用)
胸骨圧迫(心臓マッサージ)
胸骨圧迫30回・人工呼吸2回・・・5セット(約2分)
AED(自動体外式除細動器)使用
心臓が痙攣を起こしている場合はこれを止め、起こしていない場合は作動しない仕組み
になっています。
別の人に代わり同様の処置
(同じ人がずっと続けていると、疲れなどで質の良い救命処置ができないため、別の人に代わります)
胸骨圧迫30回・人工呼吸2回・・・5セット
AED使用
〜参加者の感想から〜
・思ったより簡単だった
・呼びかけが難しかった
・何度かやっているうちに、だんだん慣れてきた
・2度目の講習だけれど、何年か経つと忘れてしまうので、また受講しました。
〜救命講習講師 武澤さんから〜
救命方法も5年ごとに見直しされますので、以前に受講したから大丈夫と言わず、是非
2〜3年毎に受講されることをお勧めします。
講習会は、学校・職場・団体などの要望があれば受け付けます。
各消防署に申し込んでください。
(緊急事態の事例)
家の中で65歳の男性が、心肺停止状態で倒れました。
その場に居合わせたのが、お母さんと中学生のお子さん
中学生のお子さんは、消防署で救命講習を受けていたので、早速、胸骨圧迫と人工呼吸を施し、お母さんに“救急車を呼んで”と頼みました。
お母さんは、慌てふためいて、お父さんの携帯電話にかけ、救急車は何番???
と聞いたそうです。
結果、中学生のお子さんの迅速な処置が功を奏し、男性は一命をとりとめ、社会復帰できたそうです。
●この事例のお母さんように、緊急事態には、頭の中真っ白になってしまうものです。
自分の周りでも、いつこのような緊急事態が起こるか分からないですネ!!
多くの皆さんに「救命講習」の受講をお勧めします!!
今回は、取材だけで実際に受講した訳ではありませんが、その必要性を切実に感じました。
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