2010.01.22
お茶給食 by もも子 [日記]
1月18日、古河第一小学校3年生のクラスでお茶(緑茶)給食がありました。
聞きなれない“お茶給食”
学校給食の主食が、パン・ごはんにかかわらず、必ずと言って良いくらい牛乳が出ますが、この牛乳に代わってお茶を出す給食の事を、“お茶給食”と言うのだそうです。
お茶給食は、ごはん・めんの日に行い、毎年10月〜2月・全クラス・1〜2回ずつ実施しているそうです。
そのきっかけとなったのは、古河茶専門店会からの働きかけで、今どきの子どもたちにはなじみの薄い“お茶”を味わってもらい、地場産物である猿島茶を知ってもらうために。更に、日本古来の“お茶文化”をも知ってもらいたいという思いから始まって、今年で6年目だそうです。
「食育」の重要性が取り沙汰されている昨今、小さい時から食後にお茶を飲む習慣をつけることも、食育の中に含まれる目的のひとつなのかも知れません。
きらきらと目を輝かせた元気一杯の子供たちの歓声に出迎えられての取材となり、とにかく圧倒されっぱなしでした。
給食当番がとても上手にクラス全員分よそっていきます。
本日のメニューは・ごはん・豚肉のしょうがやき・切干大根の煮物・白菜のみそ汁・お茶でした。ごはんも温かく、切干大根の煮物からいい匂いが漂ってきて、食欲をそそりました。
給食を頂く前に、給食当番の掛け声で、「給食の歌」と「いただきます」の唱和をしてから、おいしそうに、そして嬉しそうに食べていました。
古河茶専門店会さんが入れてくれたお茶も、おいしそうに飲んでいて、何杯も何杯もおかわりをしていました。
お茶の入れ方も上手なのか、男の子は5〜6杯はざらで、最高は9杯とか。超ビックリというところです!!!
古河茶専門店会さんのお話によると、1年生は、お茶を入れる道具の急須も「知らない・見たことない」なんて反応でしたが、本当は、家にあってもお茶に興味が無いために、しっかり見ていなかったという事で、この“お茶給食”を体験した後は、うちにもあるよ!知ってるよ!という声が聞こえてくるそうです。
このクラスは、給食を残さず食べる子が多いのだそうです。
どうりで・・・黒板の上に賞状が飾られていました。
【のこさずのんだで賞・のこさずたべたで賞】でした。身体も心も強い子になれますネ!
古河茶専門店さんから、「お茶(カテキン)はインフルエンザ(風邪)の予防・食中毒の予防・虫歯予防などたくさん効果があるよ。」という説明を真剣に聞いたあと、子どもの方からも質問が出てきて、お茶に対する関心の深さを感じました。
・この“お茶給食”はこれからもずっと続けるのですか?
・“お茶給食”は、他の小学校でもやっているのですか?
・お茶の葉は、自分の畑でとれた葉ですか?
☆私もチョット聞いてみました。
Q.お茶好きな人〜
ハーイ
Q.毎日飲んでいる人〜
ハーイ
(先生も一緒に大きな声で答えてくれました。感激でした〜)
Q.苦くて渋くてちょっと苦手な人〜
シーン
みんなお茶大好きなんだね!大人だね〜
まだ子どもだよ〜〜
そうだね、まだ子どもだけど大人みたいに凄いね〜
ワーイ
こんなかわいい答えが返ってきて、子どもたちと一気に仲良くなれた気がしました。
後片付けも手際よくこなしていきます。
「給食のメニューの中で何が好きかな?」との質問には、
・カレーライス・カレーうどん・フレンチトースト・チョコパン・ピザまん・お赤飯・チーズオムレツ・焼きそば・ナポリタン・肉じゃが・コーンスープ・たこやき・メンチカツ・海藻サラダ・野菜サラダ・フルーツポンチ・和風ハンバーグ・から揚げ・白菜の味噌汁、まだまだいっぱい教えてくれました。(こんなにレパートリーが広くては、給食の時間が待ち遠しく思うのも納得です!)
担任の先生に、給食に関してのお話を伺いましたところ、偏食の子・食があまり進まない子がいても、「ひとくち食べてみようか?」とチャレンジすることを話してみると、頑張って、ひとくちだけ食べてくれる子もいます。
そのひとくち食べたことによって、次からはだんだん食べられるようになった子もいました。
「食べられない、ダメだ。と思っていたけれど、あれ?食べられた。あるいは、チョット苦手だったけれど頑張って食べたよ!という達成感・克服した充実感みたいなものが、その子を精神的にも強い子にしていくのかもしれませんね。」苦手克服バンザ〜イですネ!
現在、文部科学省では、子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けることができるよう、学校においても積極的に食育に取り組んでいくことが重要と捉え、子どもたちの健康を取り巻く問題解決のため、食育の推進をしています。
古河第一小学校は、その食育の指定校となっており、校長先生や栄養教諭を中心として、いろいろ頑張っていらっしゃるというお話も伺いました。
常日頃、「はやね・はやおき・朝ごはん」を合い言葉に、食事の大切さを学んでもらおうと、保護者の方にも理解や協力を頂いて、バランスの良い食事作り、地産地消の実践につなげようとする活動を推し進めているという事でした。(三位一体の活動ですね)
昨年の新茶の季節には、校長先生と栄養教諭が摘んで来た茶葉をかき揚げにし、給食の時に子どもたち全員が食べたそうです。
今回は、“お茶給食”から波及して、豊かな心を育て、学ぶ意欲を高める「食育」の推進に取り組んでいらっしゃる古河第一小学校の熱心な姿がうかがえた、とても深い取材でした。
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