2009.12.19
「蔵活用市民塾」 by もも子 [日記]
12月18日(金)午後4時から、カフェ雪華にて東京工業大学名誉教授 中村良夫先生を講師にお迎えした「蔵活用市民塾」(テーマ「蔵のある町づくりについて」)が開かれ、市内から蔵所有者、商店街関係者、学識経験者、市民代表、行政関係者など、大勢の方の参加がありました。
蔵活用の具体例(福島県桑折町・岡山県倉敷市・兵庫県伊丹市・大阪府富田林市・新潟県村上市)として、パワーポイントによっての講演でした。
蔵活用の難しさや成功要因、周りの環境・特徴など多方面の分析によって、分かりやすく説明を頂き、1時間余りがあっという間に過ぎてしまいました。参加された方の、画面に食い入るような目と、先生の解説を聞き漏らすまいと、メモを取る様子を見ると、古河にある貴重な蔵をいかに活かしていったら良いのか、真剣に考えている姿がそこにありました。
画面の中に映し出された画像には、時代の流れや老朽化で、外側を今風のパネルなどで貼り付けたものの外側だけをはがし、古材等を使ったリメイクによって、見事に蔵の姿を出現させ、蔵美の一つとして甦らせた成功例を見ると、眠っていたお宝が現れたようで、心が熱くなっていくような不思議な感覚を抱きました。
日常の生活そのものが文化になっていて、その文化を大切にしている一例として話された、おでんやさんの例は大変興味をひかれました。
使っているぐい飲みや食器も、きちんとした文芸品を使っていてレベル・見識ともに高く、サービス(接客)の仕方も上品で、単に金儲けだけでなく生きがいをもって接している。というのです。
また、昔は酒造メーカーが使っていた酒蔵では、このメーカーの逸品を展示し博物館的に使用したり、改造(上が酒蔵・下がビヤホール)して、レストランをやられている例では、レストランで樽酒を飲ませるに至るまでには、大変な苦労があったそうで、中でも一歩も譲らず頑固に頑張ったのは、外国人であったというのも興味深い話でした。
また、通りに面した店蔵と共存・調和を考えた高層マンション、博物館的保存の仕方、空き家に灯をともそうという空き家プロジェクト、あるいは、地域活性化への挑戦として、うらぶれた町並みを、もう一度再生させた成功例では、工夫次第で昔の古い町並みになることに気づいたというのです。
更に黒塀プロジェクトも、ブロック塀から黒塀に変えた事によって、風景が全く違って見えてくる、緑が生き生き見えてくる不思議さは、まるでマジックにかかったようでした。
肝心な事は、単に町並み景観を作り変えるだけでなく、そこにはビジネスや生活スタイルの変化によって、売り上げアップにつながるようなやり方を考える必要があり、新しい都市計画の中で、蔵を活かしていく必要がある。という中村良夫先生の講演は、まず市民の意識がもっともっと高くなっていくことが、はじめの一歩になるのではないか。と再認識をしたとても有意義な市民塾でした。
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