2013年07月17日(水) 更新
2009年12月19日(土) 更新
[蔵活用] 蔵活用市民塾 Vol.1
12月18日(金) 16:00〜 雪華にて「蔵活用市民塾」が開催されました。
講師に、東京工業大学 名誉教授 中村良夫先生を招き、「蔵のある町づくり」をテーマに講演していただきました。会場には蔵の所有者をはじめ、多くの市民の方々の参加がありました。
蔵活用の先進事例として、福島県桑折町・岡山県倉敷市・兵庫県伊丹市・大阪府富田林市・新潟県村上市の5つの市・町にスポットをあて説明いただきました。
興味深い蔵活用の具体例をいくつかご紹介します。
・蔵をおもてなし処として活用し、地元の主婦によって田舎料理を観光客に振舞っている。
・民家を古民家に復元し、学生の課外活動の場として提供。学生の運営による喫茶店、図書館として使用している。
・街並み保存、使い方が上手く、街の文化を大事にしようという考え方が戦前から浸透している。
・酒蔵を酒造メーカーの博物館的利用やビアホールに改造して活用している。
・公共的な広場をつくることで蔵屋敷を引き立たせることができる。
・現代風のアーケードを取り壊し、昔ながらの外観に戻すことで、城下町らしい街並みの景観再生をしている。
・黒塀プロジェクトとしてブロック塀から昔ながらの黒塀にとり変え、昔ながらの風情ある景観を復活させている。
これらの町に共通して言えるのは歴史的文化的特性を活かした景観形成と新しいビジネスが結びついているということです。そして、何よりその地域の住民の方々が結束し、積極的にまちづくりに参加していることです。
現在、日本の地方都市は中心市街地の衰退、空洞化が深刻な問題になっていますが、蔵の活用事例のなかにも再活性化に向けたヒントが数多くあったのではないでしょうか。
次回、「蔵活用市民塾」は平成22年1月14日(木)午後4時より、古河駅西口 まちなか再生市民ひろば 雪華において、小山高専名誉教授 河東義之先生をお招きして、市民塾を開催いたします。
ご興味のある方はぜひご参加ください。