エクラシノザキ(篠崎 裕司 さん)

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interview_go_b.gifエクラシノザキ
住所:古河市東2-13-47  TEL:0280-32-2436  FAX:0280-32-2458
営業時間:9:30〜19:00  定休日:月曜日
●お問い合わせ

商売について簡単に教えてください

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 昭和43年より創業し、昭和50年12月から今の場所に店舗を構え、今に至っています。
 取り扱い商品は、宝飾品を中心に時計、バッグ類を。また季節により、コート(衣類)などを取り扱っています。
 

 

 

ご商売へのこだわりや工夫は何ですか?

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 自分のオリジナルの言葉ではないのですが、「店はお客様のためにある」という言葉、これを商人の原点と心得て仕事をしていることです。
 当店の様なお店は、扱う商品の種類も豊富で、商品によっては価格も安くない場合もあります。そして在庫の有無もありますので、「すぐに買う」というケースばかりではないと思います。その様な時に、迷われて当然ですので、お気軽に商品を見ていただきたいと思っています。そして、そんな時に気軽に店内に入っていただける雰囲気作りを心がけています。
 また、場合によってはお客様の望まれる商品がない場合もあります。そんな時、同業他社さんの「●●というお店にあるかもしれませんよ」と、お教えする事もあります。
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 もちろん、当店で商品を買って頂ける事は嬉しいのですが、その時、お客様は「こういうものが欲しい」と望まれているのですから、その気持ちに応えるのが前述した心得である「店はお客様のためにある」というものだと思っているからです。なので私は、「お客様がお店を出られる時にどれだけいい気持ちにさせられるか」が大切だと考えて、行動(商売を)しています。

 

 

ご商売の魅力とはなんですか?

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 やはりお客様の喜びの声を聞かせて頂いた時です。
 印象深いのは、お客様にお買い上げいただいた商品が、「これを着けていて、「素敵」と褒められたの」と、嬉しそうにわざわざお店までお越しになり、報告に来て頂いた事です。
 宝石や貴金属は、美しく、身につけた人や、それを見た人の心をも動かします。その豊な心の動きは、コミュニケーションを生み、「素敵ですね」という言葉になり、喜びが広るという結果をもたらしました。そしてその喜びは、お客様の報告という形で私のところまで伝わってきました。
 私も「あの商品をお勧めして良かったな」と、お客様と同じ様に嬉しい気持ちになる事ができました。とても素敵な事です。
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 そしてそうした事は、私の中でいつまでも「良かった事」「嬉しかった事」として心に刻まれ、忘れられない思い出になっています。

 

 

 

 

 

おすすめ商品やサービスについて教えてください

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 ダイヤモンドと真珠製品には品質、価格とも絶対の自信をもって皆様にお勧めします。
 最近、新規で貴金属を扱う業者さんの進出を目にする事があります。その業者さん独自のルートで商売をされているのでしょうが、私も、長年商売を続けて来た経験、ノウハウ、そして取引先との信頼から、今の形を作り上げて来ましたので品質、価格には絶対の自信があるのです。
 また、少し気になるのが、同じく最近目立って来た「貴金属の買い取り」の業者さんです。
 一部の店では、独自の買い取りシステムで買い取り価格を決定している様なのですが、それが時としてお勧め出来ないシステムの場合があります。つまり、お客様が損をするケースもあるという事です。
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 当店でも、貴金属の買い取りをさせていただいているのですが、「私達、貴金属を扱う立場の人間から見て、おかしいと思われる買い取りのシステム」の悪い部分と、当店の場合の買い取りのシステムについて詳しく説明させていただいております。もちろん、当店の場合は、お客様を第一に考えるというスタンスは変わりません。
 また、片方だけになってしまったイアリングやピアス、使わなくなったアクセサリー等がございましたら、ご相談下さい。それらを私達が買い取るだけでなく、加工するなどして、生まれ変わらせる事ができるからです。
 そういった事を知らないお客様も多い様なのですが、実際にリフォームされたアクセサリーを楽しまれているお客様もいらっしゃいます。「売る」「買い取る」だけでない、当店のサービスです。

夢や展望をお聞かせください

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 事業の拡大とか、新規で何かを始めるとかではなく、今のままの商売が続けられる事です。
 景気や震災の影響で、どの商売も大変な今です。
 宝石や貴金属、時計等も、時として買う事を我慢されてしまうものでもあります。
 それらが必要であるケースも人によって異なったりしますが、人の心を良い方向に動かすお手伝いをしてくれます。
 商品をお求めになり、嬉しい事があったよと、お客様が報告に来てくれるという商売もあまりないと思います。
そんな素敵な商売を、ずっと続けられる事が、私の夢です。

趣味は何ですか?

 山歩きです。店と住まいが一緒なので、休日は少しの時間でもお店から出る様にしています。
家や街とは違う自然の中を歩く事で、とてもリフレッシュできますので。

編集後記

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 今回は、多くのお店を取材して来た中、宝石、貴金属、時計の販売をされているお店という、初めての業種でこちらも新鮮でした。
 インタビュー当日、約束の時間にお店のドアを開けると、商品である壁にかけられた時計が(定時で、それを告げるために)一斉に鳴りだしました。
ピッタリの時刻にドアを開けた私に、笑顔で篠崎さんがかけてくださった言葉が「時間ピッタリだねぇ♪」でした。
 偶然にも 3…2…1…0! のタイミングでドアを開けてしまったのでした(笑)時計も商品として扱うお店に伺うには、とてもいい絶妙のタイミングだったのです。(インタビューの神様が降りて来たかな??)


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 インタビューの中の会話で(一年を過ぎた今でもまだ)自然と出てくるのは「震災」というキーワード。古河は直接的な被害こそ少なかったものの、いかにその地震が大きなダメージを与えたのかを感じさせられました。

 篠崎さんのお店には、多くの壁掛け時計(商品)があるのですが、幸いにも、それらが地震の揺れで落ちる事はなかったそうです。
しかし、その後の節電で、照明を控えめにしなくてはならない等、少なからず影響はあったそうです。商品を美しく見える様にする為、照明はなくてはならないものなのですが、多くの光量が必要で消費電力も多い為、いくつかの照明を点けずに営業した事もあったそうです。
もちろん、日本全土に漂う危機感や消費の低迷により、篠崎さんも、商売が大変だった事は言うまでもありません。
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 また、お話の中に出て来たのですが、貴金属の買い取り等で、ちょっと「あれ?」と思う業者さんもあるという事で、気をつけなくてはと思いました。もちろん、全ての買い取り業者さんが悪いというわけではないのですが、一見ちゃんとした査定をして買い取ると見せかける巧妙な手口もあり、それを教えて下さいました。篠崎さんは、お仕事でその様なお金に関わる部分も極めてオープン。なので、貴金属を売りたいと考えている方がいらっしゃいましたら、悪い業者にだまされないためにも篠崎さんへお話を聞きに行くのもアリです。お客様第一に考えてくれるので、優しく教えてくれます。
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 また、アクセサリーのリフォームもやられているとの事ですので、「これどうしよう?」と思うアクセサリーがありましたら、相談してみるのもアリです。インタビューでお話を聞かせていただくと、「そういうお仕事もやってらっしゃるんだ」という、今まで知らなかった話もあり、驚いた事もいくつかありました。

 篠崎さんのお店では、(もちろん)腕時計も売ってますが、最近では携帯電話を時計代わりにしている人も多く(ドキッ!)腕時計をしない人が増えてきているとの事。そして篠崎さんはおっしゃいました。確かに携帯電話の時計を見れば、時間を知る事はできますが、例えば人と会っている時、時間が知りたいから、あからさまに携帯電話の画面をチェックするのはどうでしょう?人と会っている時に、時間を気にする事が伝わる事は、時として失礼になる事もあるのでは…と。
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携帯電話が多機能になり、時計やカメラ等も一つにまとめられた事から、便利になったのと同時に、「失礼発生器」になってしまった側面もあると思います。常に手首に着けられ、いつでも時間がわかるという事は、便利であるだけでなく、時として礼儀でもあったのです。
携帯電話の普及と高性能化、多機能化に伴い、「なんでも」や「どこでも」など、便利に感じるサービスを受けられる事が当たり前になって、場所を選ばない感覚が広がった弊害として、生活の様々なシーンに対してボーダーラインがあいまいになってしまったのかもしれません。その結果、「どこでも化粧」をしたり「どこでも食事」をしたり「どこでも家にいる時と同じ服装」をしたりして他人に悪い影響を与えてしまっている事に気付かない人が増えているのかもしれません。
インタビューを通して、「時計をするという事はこういう事だ」と、改めて気付かせてもらいました。

 時計をする事で時間を意識し、貴金属などで飾る事で美を意識する。アクセサリーをリフォームする事で物の大切さを知り、貴金属を買い取ってもらう事でその価値を知る。
 篠崎さんの様なお店は、それらの商品を通して「きっちり」や「しっかり」を学ばせてくれているのだと思います。

 気持ちの切り替えや価値を知る事、大切ですよね。


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