宮田紙店(宮田 晶子 さん)
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宮田紙店
住所:古河市中央町1-4-8 電話0280-22-4646 FAX0280-22-4647
営業時間:10:00 〜 19:00 定休日:毎週日曜日
【ご商売について簡単に教えてください。(お店の概要、現在までの経緯 主な取扱商品など)】
昭和20年代に祖父がこの商売を始め、今の店になってから13年くらい経ちます。
店名の通り、「紙」つまり和紙の販売を中心としたお店です。
最近になって、ハンカチ等、布ものの商品も少し扱いだしましたが、商品の基本テーマは『和」です。
普段はできるだけ紙を意識し、できるだけ紙に関するような商売をしたい(続けていきたい)と考えています。
商売を通じ、最近、和紙の文化がなくなってきているのも感じていますので、
それらを絶やさない為にも日々、楽しみながら頑張っています。
【ご商売へのこだわりや工夫は何ですか?(または経営理念など)】
ギフトものや、ある作家さんの一品ものを入荷するなどして、楽しい気持ちになる商品の品揃えそ意識しています。
ある作家さんの一品ものと言いましたが、最近、筑波のイベント(スローマーケット)に出た時に知り合った女性作家の一品ものの猫の人形がとても気に入り、商品として売らせてもらっています。
和紙を使った手作りの置物なので、当店の商品としてもぴったりなんです。かわいいでしょう?
とてもかわいらしいものなので、近々展示会をやろうと考えているくらいです。
その時は知っとこネットでもお知らせいたしますので、お楽しみに。
そんな感じで、女性の手作りの商品を置くなどして、その作品作りをバックアップさせていただいております。
【ご商売の魅力とは何ですか?(ご商売に対しての喜び、魅力、誇りなど)】
商売を通じて知らない人と知り合いになれる事です。
こういった商売をしているからこそ、お店の商品に興味を持ってくれて立ち寄ってくださり、お話が楽しめますので。
古河には時々お仕事や観光などで外国の方がおみえになりますが、和紙の質感や、和柄のものを気に入ってくれるらしく、お土産に買って行かれたりします。そんな時、和紙というものが日本独特のものの一つなんだなと感じたりします。
【おすすめの商品やサービスについて教えて下さい】
月に約3回開いている、折り紙教室です。
火曜、水曜、土曜の3回で、この折り紙教室をやる事で、自分にも「仕事を頑張らねば」とプレッシャーをかけています。
ちなみに、火曜の回だけ食事があり、お弁当等を取り寄せているのですが、それも楽しみの一つだったりします(笑顔)
この時は、お店にいながらにしていつもと違う食事も楽しめるので、いい刺激にもなっています。
教室はかれこれ200回以上やってきました。時には、(依頼を受け)水戸まで行って開催した事もありました。
ちなみに、今は時期的に「おひな様」を(その教室で)作っています。
【夢や展望をお聞かせください。(将来やってみたい事やご商売に対しての夢など)】
展示してある作品や商品を見ながら、皆が集まってお茶を飲めるような、なごみ展示スペースとして利用される、そんな場になってほしいと考えています。
今やっている折り紙教室を皮切りに、少しづつ企画を進めて行こうと思っています。
また、それらの事をきっかけに、紙を使う文化を多くの人に楽しんでもらいたいと思っています。
折り紙だけでなく、祝儀袋や結納等、日本には紙を使う独特の文化があります。
残念な事に、そういったものがどんどんなくなってきているのを強く感じています。
例えば結納も、きちんとした結婚前の儀式として行う事で、結婚の大切さ、大変さを感じ、学べるのだと思います。
そしてそれらが軽視され始めている事をとても残念に感じています。
【趣味は何ですか?(商売以外で大切にしている事はなんですか? 休日はどう過ごしていますか?)】
新しい「調理用具」を試す事です。使って便利な、調理を効率的にできる調理器具等が大好きで、ついつい通販などで買ってしまう事も。
どれくらい買ったとか、どれくらい有効利用しているか等は秘密です。
それと、話題のドラマを見たりするのは好きです。
紙(和紙)で商売されているお店という、古河でなくとも数の少ないお店。
店内には様々な種類の紙(和紙)の商品や作品が並び、日本が生んだ美というものを改めて感じさせられます。
外国の方がそれらの質感や柄に魅了され、お土産として買って行くというのもうなずけます。
店内には、そういった「和」を感じる物(商品)が沢山あり、
今の慌ただしい生活により忘れかけていた「和の心」を思い出させてくれます。
社会は激変し、伝統や文化といったものが衰退してきています。
確かに同じスタイルを貫き続けても、生き残れないものもあります。
受け入れられない場合もあります。
しかし、「激変」という言葉がピッタリと言えるほど急激な変化を続け、
その変化は大切な物を見失うという弊害まで生み出しています。
日本ってどんな国だっけ?と、そんな大胆な疑問を抱きつつ、お店に行ってみて下さい。
答えがそこにあるかはわかりませんが、そこで感じる何かはあります。
「折り紙」という、一枚の紙から様々な形を作る文化があります。指先で形を作り上げる文化があります。
同じ紙でも「和」の紙、そしてその柄、模様。それを折る術。日本の一つの文化の集約がそこにあります。
普段、折り紙を折る機会がほとんどないからこそ、改めて楽しんでみてはいかがでしょうか?
シンプルな一枚の紙から、自分の指先から、心は楽しい方向へ動き出します。
卒業シーズンでもある今、お世話になった人に書く手紙に和紙を使う人も多いらしく、そういった目的でお店を利用してくれる人もいるそうです。
また、他店でもその(紙の)商品は売っているのに宮田さんのお店まで買いにきてくれるお客様もいらっしゃいます。
知人友人の結婚式のお祝儀袋を買いにきてくれるお客様もいらっしゃいます。
宮田さん曰く、大切な人に対してだからこそ、どこでも買える様な安いものではなく、ちゃんとしたものを使いたい、ちゃんとしたもので贈りたいと、そう考えている人が宮田さんのお店に買いにきてくれるとの事。
普段何気なく使う「紙」というものでさえ、激変の波は押し寄せているのです。
安いのが良い、早いのが良いというのもわかりますが、その気軽さゆえに忘れさせられそうになる大切な事も沢山あるのです。
目で感じるだけでも違います。そして使ってみて下さい。
そこから生まれる心の動きは、目に見えない豊かさを、そして大切なものを皆さんに与えてくれるはずです。
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