手打そば処 境屋(野村 宏 さん)

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手打そば処 境屋(野村 宏 さん)
住所:茨城県古河市東1-11-29 電話:0280-32-3526 FAX:0280-32-3529
営業時間:【平日】《昼》11:00 ~ 15:00
         《夜》6月~9月 17:30 ~ 22:00(ラストオーダー21:30)
         《夜》10月~5月 17:00 ~ 22:00(ラストオーダー21:30)
     【日曜・祝祭日】11:00 ~ 20:00
定休日:毎週月曜日 第3火曜日
●ホームページ ●お問い合わせメールはこちら
●七福カレーめんのページはこちら

ご商売について簡単に教えてください。
 

昭和31年4月8日創業の蕎麦屋です。
お陰さまで、今年(2016年)で60年を迎えました。
今のお店では、手打ち蕎麦、うどん、地酒やプレミアム焼酎を始めとする様々なお酒、そしてそれらのお酒に合う、いろいろな和食の肴が楽しめるお店で
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ご商売へのこだわりや工夫は何ですか?
 
蕎麦もうどんも、もちろん手打ち、蕎麦はこだわって選んだ「玄そば」を仕入れ、石臼挽き自家製粉の粉を使って打っています。
お店の入り口の隣、ガラス越しに見える場所で毎日頑張って、心を込めて打っています。
そうして一生懸命作った蕎麦、うどんを、和の雰囲気漂う店内で堪能していただきたいです。
当店は、蕎麦、うどんを楽しむだけでなく、ゆっくりとお酒も楽しんでいただきたいという想いから、豊富な種類のお酒と、それらのお酒を美味しく召し上がっていただくための料理(肴)を揃え、それらを味わうにふさわしい雰囲気のお店にするため、2年前(2014年)に改装しました。
お店を改装した時のこだわりでの一つが、塗り壁でした。
日本建築の特徴の一つである、この壁の感じが好きなので、改装の時にその旨をお伝えし、仕上げていただきました。
こういったことも含めたお店の空間も楽しんでいただけたらと思っています。
 
ご商売の魅力とはなんですか?
 

飲食店なので、やはり、真心と精魂込めて作った蕎麦、うどん、料理を「美味しい」と言っていただけることは何よりも嬉しく、商売上の魅力ですよねぇ。
また、こちらが「楽しんでいただけたらいいなぁ」と思って揃えているお酒を、お客様が美味しそうに飲んでいる姿を見られた時、よかったなぁと思います。「お客様、このお酒いいんですよぉ」とは思っていても、お客様の好みもあります。
なので、その上で楽しんでらっしゃる姿を見られることは嬉しいものです。
 
 
 
おすすめの商品やサービスについて教えてください。
 

七福カレーうどん

メニューが豊富なので、いろいろ召し上がっていただきたいのですが、下記のものはオススメです。
また、古河の街おこしグルメで始まった「七福カレーめん」の、当店のメニュー「七福カレーうどん」も好評です。
 
       天せいろ 1,188円(税込み)
       鴨汁蕎麦 1,026円(税込み)
     きのこ汁蕎麦  918円(税込み)
笹切りうどん 二重もり 1,026円(税込み)
   七幅カレーうどん 1,026円(税込み)
 
 
 
 
 
 
 
夢や展望をおきかせください。
 

店を改装して(2016年で)2年経ち、新しいお客様も来店してくれていますが、立ち止まることなく、これからいっそうお客様に美味しいそばと美味しい料理を提供し、よりいっそう喜ばれる店を続けて行きたいですねぇ。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
趣味は何ですか?
 
ゴルフと食べ歩きです。
休日には、勉強もかねて他の店にお蕎麦をたべに行くこともあります。
やはり気になりますし。

編集後記

今回のインタビューは境屋さん。
60年も続いている事もあり、私は子供の頃に改装される前の店に食べに行き、箸と悪戦苦闘しながら?美味しいお蕎麦を食べた記憶があります。
お店こそ改装され、姿を変えましたが、境屋さんはそこにあり続ける事で、古河の街の一部として歴史を刻み、多くの人に親しまれ続けている蕎麦、うどんが楽しめる場、正に「変わらないもの(場所)」として人々に安心感をも与えてくれています。
 
蕎麦やうどんを打つ作業は、力仕事でもあります。この「打つ」作業において力を入れる時、職人さんは自然と「美味しくなれ」と気持ちを込めていると、いつも思うのです。
「グッグッっと、力を入れるのはなぜ?」と、職人さんに質問すれば、「美味しいお蕎麦を打つため」と、当たり前の答えが返ってくることでしょう。
 
以前、境屋さん入り口の隣で、ちょうど蕎麦を打っているところに遭遇したことがありました。
今では、こうして打っているところをお客さんに見せるパフォーマンス的要素もあるのかもしれませんが、隔てられたそのガラス1枚の向こうには、その手で蕎麦と向き合う、真剣な表情をした野村さんがいらっしゃいました。
蕎麦を打つシーンが珍しいため、見入ってしまったものの、「そこにガラスがあるから」という理由以上に近寄り難い、職人さんの領域を感じました。
 
職人さんが仕事をし、仕上げたものならば私達は触れ、それを楽しむことが出来ますが、仕事をしている時はその職人さんの世界があるのだなと。
仕事をしているその時は、「手打ち」という名の通り、その手から、我々にはわからない材料との会話(対話)をしているのでしょう。
 
そうして作られた蕎麦、うどんに魅了されてか、取材中にも訪れるお客様たち。
美味しそうにお蕎麦を食するそのお姿から、「やはりお蕎麦が好きなんだなぁ」と、感じさせられ、そういった方々が自然と足を向かわせるお店ということを、お店の活気が伝えてくれます。
 
改装して2年が経ったとのことですが、お店のデザインは、和の要素を取り入れ、現代風にまとめた素敵な雰囲気。
お店について説明してくださった時も、「塗り壁が好きでねぇ、こだわったよぉ」と、そういった「ここは譲れないという『こだわり』」はやはり職人さんだからなのでしょう。
 
個人で経営されているお店、特に職人さんがいらっしゃるお店には、店主さんの作り上げた世界があります。
それは、「食事をする店だからお美味しい料理を出せばいい」という短絡的なものではなく、食事をする時間と空間をも楽しめるというもので、チェーン店などでは楽しめない素敵な要素です。
そのお店や食事(商品)を通して提供される世界に触れることは、真の意味で「豊かさ」を育むのではないでしょうか?
お腹が空いた時にお店に行き、注文し、しばらく待つと「お待たせしました」と出されるお蕎麦。
食べに行ってるのだから、この流れは当たり前とも言えますが、今あるその蕎麦がこうしてあなたの前に出されるまでのストーリーを想像してみてください。もっと美味しく味わえるかもしれません。
さあ、くぐりましょう。境屋さんのそののれんは、そのストーリーを食して楽しめる世界の入り口です。

 
 
インタビューその後…
 
無性にお蕎麦が食べたくなり、境屋さんに行ってきました。
ちなみに、食べたメニューは「桜海老のかき揚天せいろ」
 
運ばれてきた瞬間、桜海老の香りが鼻にすーっと抜けました。
更にサックサクの食感、最高、とても美味しかったです。
画像は…すいません、食べる事に夢中で忘れてしまいましたっ!(汗)
野村(境屋)さん、とても美味しかったですよ〜♪

 


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