いちの湯 古河店(松本 浩之 さん)

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いちの湯 古河店(松本 浩之 さん)
住所:古河市坂間185−1 電話:0280-47-0261 FAX:0280-48-0177
営業時間:《平 日》9:00~24:00 《
土日祝》7:00~24:00
 ※最終受付は23:00
定休日:年中無休
●ホームページ ●お問い合わせメールはこちら

ご商売について簡単に教えてください。

いちの湯古河店は、平成19年4月に前身の 蔵の湯 古河店 から運営を受け継いで、新しく生まれ変わったスーパー銭湯です。
お客様並びに関係会社の皆様、従業員のご協力のおかげで、今年(2016年)、9周年を迎えます。
開店以来、「お客様1番・綺麗1番・安心1番」を理念として、全従業員のチームワークによって、接客サービスのレベルアップや地域の特性に合ったお店造りを目指しています。
 
 
 
 
 
 
ご商売へのこだわりや工夫は何ですか?

当店は「親切な風呂屋さん」を目指しております。
そして、お客様への「親切な接客」だけでなく、お風呂屋の基本である、安全で清潔なお風呂を提供する事もとても、大切であると考え、お風呂(お湯)のメンテナンスにも常に気を配っています。
「親切なお風呂屋さん」を目指していると言いましたが、何よりお客様にそう感じてもらえなくては意味がありません。
そこで、スタッフのお客様に対する「親切な接客」から、一人でも多くのお客様に当店のファンになっていただく事が大切と考えました。
それを実現するための工夫として、スタッフ一人ひとりに「親切目標」なるものを選んでもらい、それを日々実行するようにお願いしております。

スタッフに選んでもらう親切目標は、

  1. 明るい笑顔で頑張ります。
  2. 大きな声で挨拶します。
  3. 丁寧な言葉遣いに気をつけます。

の3つです。
この3つの中の1つを、まず基本となる目標として選んでもらい、その目標を実行してもらう事を足がかりに、接客の質の向上を目指しているのです。
スタッフに対し、ただ「良い接客をしよう」と言っても、何かきっかけがないと、どうしたらいいのか迷ってしまうこともあると思うので、スタッフが良い接客を自発的にできる様に、こういったところで工夫をしています。

衛生管理について、浴槽のお湯の管理は、基本的に機械が自動で管理してくれますが、機械任せにすることなく、スタッフの方でも並行して水温と水質の管理をしております。

水質管理では、1時間に1回、残留塩素濃度の測定をし、基準値を維持できるよう努め、配水管に至っては、毎週薬品による洗浄と定期的な過酸化水素水による総合洗浄も実施し、年2回の水質検査依頼を実施しております。
これらは、前述した「安全で清潔なお風呂を提供する事」がお風呂屋の基本であると考え、お客様に安心してご利用して頂くためです。

施設内も、浴室、脱衣室、トイレ、ロビー、玄関、全ての清掃、衛生管理を行い、お客様が気持ちよく当施設をご利用頂く為に努めております。
設備管理上の工夫のお話になるのですが、施設内の器具などで故障やトラブルが発生した場合は、業者に依頼する前に、まず従業員らで自ら調査し、直せる場合は直すようにし、自己解決能力の向上も意識しています。
ですので、自然と業者並みの知識と技術が身に付いています。
 
 
 
 
ご商売の魅力とはなんですか?

とにかく沢山のお客様と様々なコミュニケーションがとれることが魅了だと思います。
いちの湯で働いている従業員は、(そういう仕事、職場とわかって働きに来るので)人に喜んでもらいたいという気持ち、人に優しくしたいという気持ち、人を思いやる気持ちを持っている方ばかりですので、お客様に喜んで頂けるサービスを提供しようと、接する上で自然とコミュニケーションが発生します。
特に常連のお客様の場合等、時間と共に自然と会話も交わされ、お互いの理解度、信頼度も高まっていきます。
話題は、お店の事や地域の事、世間で話題になっている事など、その内容は、たわいもない会話かもしれませんが、そんな会話ができるのは、お客様との信頼関係ができているからではないかと思っています。
このようにお客様とお互いを思い合った信頼関係が築けている事と思いますので、従業員には感謝でいっぱいです。

おすすめの商品やサービスについて教えてください。

《プランのおすすめ》
平日限定のお食事付きセットプランというものがあり、950円で入浴とお食事とドリンクが付いたセットがございます。
同じく平日限定の入浴と岩盤浴とお食事が付いたセットで1100円とお得なセットプランがございます。

《お風呂のおすすめ》
今では、ほとんどのスーパー銭湯が導入しておりますが、人気が出る前から導入していた
高濃度炭酸泉です。
療養泉とも呼ばれ、
お湯の中にガスが溶け込んでいて、
高血圧改善や疲労回復、
腰痛軽減などの効果があると認定されています。
さらに人気があるのが「替わり湯」で、
季節などに応じた様々な入浴剤を入れることで、
お客様に喜ばれております。
8と9と0がつく日は、肩こり、神経痛などに効果があるとされている宝泉薬湯を実施しています。
また、体の毒素を流し出す、デトックス効果のある温熱浴ができる岩盤浴。
入浴とは別料金になりますが、美容と健康を意識されている方が多く、特に女性に人気です。

《黒にんにくもおすすめ》
お風呂や岩盤浴などのほかに、内側からも美しく、健康でいられるようにと、自家製の黒にんにくの販売も始めました。
細かい説明は割愛させていただきますが、
黒にんにくはとても栄養価が高く、
美容と健康に結びつく様々な効果が期待出来る驚きの食品です。
こちらもお客様に安全に召し上がっていただくために、国産のにんにくを無添加製法(いちの湯自家製)で黒にんにくに仕上げたものです。
一部のお客様は、何らかの効果を感じたらしく、来られた時には必ずお求めになっています。
元広前大学医学部教授の佐々木甚一博士が研究、発表し、話題にもなったので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、

免疫力向上   抗酸化作用
血液循環の改善 殺菌作用
滋養強壮    糖分・脂肪の吸収抑制

など多くの効果が期待できますので、是非、一度お試しください。

夢や展望をおきかせください。


将来的には、現在いちの湯は、古河店と水戸店の2店舗ですが、3店舗目、4店舗目と店舗展開していく方向で考えております。
できるだけ多くのお客様に、我々いちの湯の「お・も・て・な・し」を提供し、お客様から「来てよかったよ。」「また来るよ。」と言われ続く店づくりをしていきたいと考えております。
 
 
 
 
 
 
趣味は何ですか?

あまり趣味というものはございませんが、買い物に行くことかなと思います。
近くのスーパーにもよく行きますが、つくばや三郷のコストコも月1くらいで行っています。
娘が二人いるので、よくお土産を買って帰ります。

編集後記

今回のインタビューはいちの湯さん。時々前を通ることがあるのですが、その度に駐車場に沢山の車が止まっているのを見て、「やはりお風呂は皆好きなんだなぁ」と感じていました。
そんな古河の憩いのスポットへの取材です。

お風呂屋、「銭湯」といえば、昔は「風呂に入るだけ」、その他楽しめるものと言ったら、風呂上がりの冷たい牛乳?(腰に手を当てて)くらいでした。(歳バレバレ)
「スーパー銭湯」なる言葉も定着した今は、施設も大きくなり、お風呂もただの大きな風呂ではなく、形や機能をもたせたもの、サウナや岩盤浴などの昔の「銭湯」と呼ばれる施設にはなかった様々なものも導入され、さらにはお風呂から出た後に食事や散髪、マッサージなど、長時間リラックスして滞在できる総合的な施設となり、今や社会の中の(生活の)一つのカテゴリーとして存在しています。
入浴という、もともとリラックスを誘う行為であるがゆえに、そこには「安心」が大前提としてあり、利用者も「安心安全で当たり前」という気持ちで、施設側を信じて利用しています。
今回はインタビューのための対話の他に、バックヤードなども見学させていただいたのですが、そこでは、いちの湯さんがお客様に提供する「安心」を構築するため、様々なハードとソフトがそれを支えている様を垣間見ることができました。
普段、利用客という立場でしか立ち入ることができない施設において、見学させて頂いたお湯を管理するセクションはとてもギャップを感じさせられるものでした。
大きなタンク、入り組んだ配管、まるで船の機関部をイメージさせるようなお湯の管理設備。大きな浴槽がいくつもあるのですから、お湯の管理をするこの部分が小さいはずはありません。
お湯の管理の仕方、管理の仕組みの説明をしていただくと、私の口から出てくる言葉は「へぇ~へぇ~」ばかり。
それらの設備をコントロールする制御パネルの説明をして頂いた時にふと目をやると、そこには細かい時間毎にそれらの設備が正常に稼働しているかのチェックシートが貼ってあり、今の時刻まで稼働に異常のない事を確認した印や担当者の名前で黒く埋め尽くされていました。
これこそ、いちの湯さんがお客様に対し、安心安全を提供している証でした。

また、インタビューの為に入らせて頂いた事務所の隣では、ちょうど新しいく入ってきたスタッフの教育が始まったところで、そのやりとりが聞こえてきました。
スタッフの方が「私たちは、お客様に対し…」と、仕事に取り組む志を読み上げ、それを新人スタッフの方が復唱します。インタビューの合間に聞こえてきたものだったので、その全てを見学させて頂いたわけではなかったのですが、まずはいちの湯のスタッフとして働くハートの部分から教育されている事が伺えました。

いちの湯というハードウェアを、その上で動くスタッフや運営状態などのソフトウェアでレバレッジを効かせ、お客様の心を満たす。「ファンを作る事でビジネスを成功させる」お手本がそこにありました。
また、ハードウェアは物理的なものである以上、バージョンアップは難しいものですが、そこを上手にソフトウェアで工夫し、補っているなと感じさせられた中の一つが「おすすめ」のところで紹介した「替わり湯」です。
今度、「バラの花びら」を入れる企画があるそうなのですが、ただバラの花びらを入れるだけでは面白味が薄いと言うことで、バラの花の形をし、光って水に浮くオブジェを沢山浮かべ、照明も落として雰囲気も楽しんで頂こうというアイディアを実践されるそうです。
バラの香りという嗅覚だけでなく、視覚からも楽しんで頂こうと、スタッフから出たアイディアだそうです。ただお湯を替えるだけではないプラスα、そういった付加価値もお客様には伝わることでしょう。そんな努力をされているから、仕事の前の朝風呂を入りに来られるお客様、早めに仕事を上がった後にお風呂に入りに来てくださるお客様など、すでに「いちの湯ファン」はいらっしゃるそうです。また、そういった方達と、スタッフの方も自然と仲良くなり、コミュニケーションが生まれ、そしてそれをも楽しんでいるとのこと。
「…なので、お客様の好みとか趣味とかもわかってくるので、来店された時、『この前の●●どうでした?』なんて会話が自然と交わされるんですよ~」と、松本さんはおっしゃいました。お客様でありながら、楽しく、親しく接してらっしゃる事が伝わってきます。

大きく、清潔なお風呂、それを一生懸命維持する努力。そこから生まれた信頼が、お客様の喜びを生むかけ算の、「まずそこありき」である最初の項なのだなと、感じさせられました。
イロイロとお伝えさせていただきましたが、このインタビューの記事の沢山の文字を読んでたら、疲れちゃいました?
じゃぁ、行きましょ、疲れを取るためにひとっ風呂♪
ワタシは、マッサージも一緒に受けてこようと思ってます。ではお先に~


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