幸寿司 (山本 健一 さん)


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幸寿司 (山本 健一 さん)
住所:古河市鴻巣617-5 電話:0280-48-2494 FAX:0280-48-2494 
営業時間:【平日】11:00~14:00 17:00〜00:00【土日】11:30~00:00
定休日:毎週木曜日

ご商売について簡単に教えてください。
 
昭和48年から創業している寿司屋です。創業は昭和48年からなのですが、今の店がある場所には、昭和50年に引っ越して来ました。
ランチでも旬の美味しい魚を楽しんでいただける店として頑張ってます。
お寿司を楽しみたいのだけれど、何を頼んだらいいのかわからないというお客様も結構いらっしゃるので「おすすめセット」というメニューをご用意し、どなたでも美味しいお寿司が楽しんでいただける様にしました。
また、旬の美味しい魚を出すことにこだわっているので、「おすすめセット」の中にも旬の素材が楽しめる様に取り入れてます。その日に仕入れたネタを織り交ぜるなどして、私の経験からくるアドリブ?でまとめさせていただいております。
 
ご商売へのこだわりや工夫は何ですか?
 
長年やっているからこそ、継ぎ足し継ぎ足しで今も続いている穴子(煮穴子)のタレは、当店伝統の、まさにこだわりの味です。
同じく太巻きのマグロの角煮も昔から続いてる「当店秘伝の味」です。
これらはまさに幸寿司だから楽しめる味。「寿司屋」と言っても、どこの店も決して味は同じではないというものは、こういったところで楽しめるので、ぜひ味わっていただきたいです。
もちろん、長年続いているそれらの味だけでなく、今だから楽しめる旬の魚を仕入れ、下ろしたての新鮮なネタをお客様にお出しする事にもこだわっています。
 
ご商売の魅力とはなんですか?
 
寿司屋といえばカウンター席が大きな特徴だと思うのですが、このカウンターから生まれるコミュニケーションは寿司屋ならではの魅力だと思います。
お店に来てくださるいろいろなお客様と、時には寿司を握りながら、カウンターごしに楽しむ会話のキャッチボールは、仕事をさらに楽しいものにしてくれますし、楽しい雰囲気になることにより、お寿司の味をさらに美味しくしてくれます。
また、日本ならではの食文化ということもあり、外国の方が来てくれたりします。外人さんの中には、「一緒に写真撮って」という方だけでなく、「割烹着着させほしい」や「私にはちまきをさせてくれ」等といったことまでリクエストしてくる方もいらっしゃいます。食事だけでなく、雰囲気も含めた「寿司屋全て」を積極的に楽しまれるのです。そしてもちろん、それらには応えます(笑顔)。とても喜んでいただけますし、寿司屋を「寿司を食べる」以上に楽しんでくださっているので。
 
おすすめの商品やサービスについて教えてください。
 
《オススメ寿司》
 
1980円(9個入)その日の旬のネタが入る
2980円(12個入)高級ネタ入り!特別バージョン

お手頃なお値段で、美味しいお寿司が楽しめます。
食べられない(苦手な)ネタ等がありましたら、言って頂ければ、入れずにまとめます。

初心者の方へのおすすめなのですが、私としてはお寿司を美味しく食べてもらう事が大切なので、
予算、嫌いなネタ等をお伝えして頂ければ、対応いたしますし、わからない事がありましたら遠慮なくどんどん聞いてもらえればお答えします。
何より、お寿司を楽しんでほしいのです。

またお店以外でも、
マグロの角煮、マグロの角煮入り太巻き、おいなりさん等を

・古河の道の駅(http://www.dynac-japan.com/michinoeki-koga/index.html)
・みかもの道の駅(http://mikamo.proteck.co.jp/)
・アグリタウン(佐野の食と花の駅)(http://agritown.jp/)
・岩船のフルーツパーク(http://www.iwafune-ichigo.jp/)

などで販売しております。
 
夢や展望をおきかせください。
 
古河が賑わってくれる事です。
街に元気がなくなってると感じる時もありますし、古河の未来の事を考えても、もっと賑わって欲しいです。
なので、私は古河を宣伝するチラシを持って栃木や埼玉のイベントに出店し、街を宣伝しています。
そのチラシを持ってお客さんが古河に来て、そして街の良さを知ってリピーターになってくれる事を願っています。
実際にイベントで知り合った人が「たまたま古河に来たから寄った」と言って店に来てくれ事などもあって、とても嬉しかったです。
 
趣味は何ですか?
 
ゴルフたしなむ程度に。
お店のお客様と一緒に楽しむこともあります。
サッカーは若かりし頃、やっていました。
 
編集後記
 
今回のインタビューは幸寿司さん。
古河総合公園の正面入り口の斜め向かいにあるお店なので、見たことある方も多いかと思います。
お話を聞いていて感じさせられたのは、山本さんは、大切にしているものが2つあるという事。
それは「寿司職人という仕事」と「コミュニテイ(店や古河という街)」です。
まずは何より「寿司を楽しんでもらいたい」という気持ちがあり、それを実現するために、継ぎ足して長年使い続けている穴子を煮るタレを伝統の味として守り続けることや、長年の経験に基づいて新鮮なネタを仕入れること、機械にはできない空気を含ませた独特のシャリの握り加減、巻物を巻く力加減など、美味しいお寿司を提供するために努力し続ける職人としての揺るがぬ基盤をしっかりとしつつ、そのお寿司を楽しむ場としてお店というコミュニティを盛り上げています。
当然、お寿司が美味しくなかったら、楽しめなかったら、お店の雰囲気は良くなりません。また、美味しいお寿司を食べるだけでも、お店の雰囲気は良くなりません。
そこにはお寿司屋さん独特のスタイルであるカウンターという席があり、そこで交わされるコミュニケーションがあるからこそ、好循環が生まれるのです。
美味しいお寿司とカウンターから生まれるコミュニケーションは(よく夫婦の例えで使われる)1本の軸でつながった両輪のようなもので、両方のバランスが取れていないと、前には進んで行きません。
山本さんは、美味しいお寿司を提供しつつ、食べ方を教えてあげたり、食べられないネタは避けるなど、お寿司を楽しむためのナビゲーターも努めているので、お店が素敵なコミュニティになっています。そんなお店で知り合ったお客様の間では、ビジネス(車を買ったり、家を建てたり)が成立したり、お医者様を紹介したり、お客様同士で結婚されたりと、さらなる好循環を生み出しているそうです。
お店のリフォームの時も、お客様として知り合った方がリフォームのお仕事をされているのでお願いしたという、違う側面からもお客様に支えられているお店なのです。
お店のお客様同士、お互いに良い関係が築けているということは、そこが良質なコミュニティである証でもあると思います。
そのコミュニティの素晴らしさを感じたエピソードが。
幸寿司では、お客様とバーベキューなどのイベントを楽しむこともあるそうなのですが、ある時、「流しそうめんをやりたい」というリクエストが出たそうです。その時に、お客様(コミュニティ)の中に竹を調達できる方や大工さんもいらっしゃったので、あっという間に流しそうめんが楽しめる環境が構築されてしまったそうです。
もちろん、結果は流しそうめんを楽しめ、イベントは盛り上がって幕を閉じたとのこと。
さらに山本さんには、お店だけでなく、古河という街が賑わって欲しいという願いがあります。
商売をする上でも、そうでなくても、街に元気がなくては未来に繋がりません。そのために山本さんはお店だけでなく、近隣の道の駅やイベントまで赴き、お寿司や実演販売などを通して精力的に古河のアピール活動をされています。
そして、その活動でも活躍しているのは、お店のお仕事から培ったコミュニケーションスキルの様です。
SNSも活用され、facebookでイベントに出店していることを投稿すると、それを見た知り合いの方が来てくれたり、「イベントに参加しないか?」と、オファーが来たりし、イベントで知り合った方が「古河に来たから寄ったよ」とお店に来てくれたりと、山本さんがコミュニケーションが上手な証がこういった形で表れているのです。
昔、浪曲の中で「寿司食いねぇ」というセリフがありました。物語の中で、旅先で出会った知らない人同士が意気投合した時、持っていたお寿司を「(アンタが気に入ったよ)お寿司を(よかったら)食べなさい」と勧める場面で使われたセリフです。
江戸時代、お寿司は今でいうファストフードであったために、お弁当の様に持ち運べ、気軽に楽しめる食べ物でした。この頃から、お寿司はコミュニケーションを円滑にする食べ物だったのです。
そしてそれは時代を超えた今もその役割を十分に果たし、幸寿司さんのお店の中でも素敵なコミュニケーションが生まれる食事として今もなお続いています。
幸せな寿司と書いて、「幸寿司」その店では、今も幸せの巡りは続いている様です。
この巡りが大きくなり、古河を賑やかにしてくれることを、知っとこネットも願い、応援しています。
まだ、お寿司のこと、よくわかっていない方がいらっしゃいましたら、最初はちょっと恥ずかしいかもしれませんが、「お寿司のこと、よくわからないんですけど」と山本さんに素直に伝えてみましょう。幸せになれるお寿司を作ってもらえますよ♪


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