古河簿記教室LET’S(友清 晃嗣 さん)

▶︎インタビュートップページに戻る  ▶︎知っとこネット古河トップページに戻る


interview_go_b.gif
古河簿記教室LET’S(友清 晃嗣さん)
教室の住所:古河市長谷町38-18(スペースU古河) 電話:0280-23-2652
(運営事務局)営業時間:10:00 ~ 18:00 定休日:火曜日・木曜日
●お問い合わせメールはこちら

長きに渡り続いている「知っとこインタビュー」。
今回は「2回目のインタビュー」を受けてくださった(知っとこネット古河)アクセス数 NO. 1、
『古河簿記教室LET’S』さんです。
※1回目のインタビューはこちら

インタビューは2回目ということもあり、いつものパターンとは違った形式でお届けします。
まず、「どうして簿記なのか?」を聞いてみました。
そして、友清さんの答えは
 
「楽しいからです!」
 
驚きました。
正直、「簿記」というと
「会社のお金の流れを計算するためのスキル」
くらいのイメージでしかありませんでした。
それが「楽しい?」まだイメージ出来ません…。
「それが面白いんですよ~」輝かせた目でそう語っている友清さんは、話しを続けます。
 
例えば、国語の問題で、穴埋め問題を解いているとします。
この時、「答え」というものは、(国語の)勉強によって学んできたもの、記憶してきたものやその知識から正解を導き出すものなので、当然のことながら答え合わせをする段階にならないと、それが正解なのかがわかりません。
それに対し、簿記は基本的に問題を解いていて、自分でその問題の「答え」を答え合わせしなくてもわかってしまうという特長があります。
「あ~これ正解だな」って。
どういうことかというと、あらゆる表の左側の金額と右側の金額の縦計が必ず一致してくるので、解法手順が正しいと、ちゃんと金額(つじつま)が合うことで、「正解か否か」がわかるのです。
電卓を弾いていって、最後にパチンと「=」キーを押した時に、縦計が一致している気持ち良さといったら…。
簿記以外の学問ではなかなか感じられない楽しさのひとつですね。

この「簿記」との出会いは、古河一高の商業科の授業でした。
問題を解いていく中で、最後に電卓の「=」キーを押した時の気持ち良さを知ってしまった僕は、以来、すっかり魅了され続け、現在に至ります。
なぜ、左側の金額と右側の金額の縦計が必ず一致してくるのか?など、専門的に突き詰めていくととても奥の深い学問なのです。簿記を考えた人は本当にスゴイ!って思います。
もちろん楽しさだけではありません。

簿記をきっかけに人は変わることもできるのです。
簿記講師という仕事を通して、今まで多くの人と接してきましたが、意外なのが、経理の仕事をしているにもかかわらず、任されているお金の流れの管理に対して、理解度が低い人が結構多いという現実です。
先輩社員からこの伝票を入力しておいてと頼まれ…、この表の計算をヨロシクと言われ…、ただ言われるがまま仕事をこなすだけの毎日…。
また、長年経理の仕事をしているけれど、正直その意味まではわからない…、などといった話をよく耳にします。
なので、会社に会計士さんが来て、その数字に対して「あーですね、こーですね」と説明されて、初めてその意味を知るといったような。
この計算は一体何の為?などの理屈、仕組みを学ぶのが簿記なので、この理屈、仕組みが手に取るようにわかった上で、仕事ができるとしたら…。
そのような経緯があって、「ちゃんと経理の仕事ができるようになりたい」と、習いに来られるケースも多々あります。今までよくわからないで仕事をしていたものが、簿記の知識を身につけることにより、仕事の理解度が上がり、結果、「仕事が楽しくなる」という好循環が生まれます。実際に「経理の仕事が楽しくなった」と言ってくる生徒さんは、とても多いのです。そして、そんな人たちはとてもイキイキと輝いています。

「お金の計算(簿記)ができるようになるとイキイキとする」って、関連性もあまり感じられませんし、想像しにくいですよね?
でも、実際にそうなのです。
人によって、イキイキとする理由は簿記以外の何かかもしれませんが、簿記にも人生を変える要素、可能性はあります。
その理由のひとつに、簿記というものが「経済社会を支えているから」といえるからかもしれません。
簿記の知識を身につけると「お金の流れ」が数字でわかるようになります。
すると、(あまり良い話ではありませんが)会社の倒産の予兆などがわかったりすることも。
そんな時にまたは、そうなる前に(あなたが一般社員だとしても)経営者に対し、お金の流れが見える一人の人間として、アドバイスもできるようになります。例えていうなら、会社の健康診断ができる人材になれるということです。
会社の中で認められる、一目置かれるって素敵な事だと思いませんか?

また、経理に直接関係のないと思われる、「営業」の仕事であったとしても、結局のところ数字が読めないとダメです。
例えば、簿記の知識があれば、月100万円の利益を出したい時に、どうすれば良いのか、逆算して計算できます。
そういった経営分析、提案などができるようになることで、上司や自分より上の人と対等にビジネスの話しができるようになる、つまり「認められる人間」になれるのです。

これから仕事に就く人、つまり就職にも有利です。
就職の際の武器として考える時、まずは日商簿記3級、そして2級合格をひとつの目安として目指してもらいたいと思っています。それは例えば、就職したい会社の雇用条件が、「日商簿記3級取得者」という条件になっていたとしても、2級を持っている人がいたら、当然2級取得者を採用、優遇するからです。
会社は利益を求める活動をしている以上、お金の流れが把握できるというスキルはとても重宝されるのです。
また、簿記の資格は「更新」が存在しません。つまり、一度資格取得してしまえば、一生ものの財産となるわけです。いつまでも使える武器っていいですよね。

ここまでは、「会社で働く」というベースでお話しをしてきましたが、お金の流れが把握できるようになるというスキルは、もちろん、家計簿にも利用できます。
「家計簿に簿記のスキル?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、簿記の知識がある上で家計簿をつけると、見えてくるものも全然違います。お金の流れが見えるわけですから、例えばマイホームの購入を目標にした時に、どうやりくりすればいいのかがわかり、計画も立てやすくなるのです。(ヘソクリだってできちゃうかも…)そして何より「楽しい」のです。
なんとなく家計簿をつける事は面倒なイメージがあるかもしれませんが、お金の流れが見えることで楽しくなるのです。

このように、簿記は楽しいもの、そして簿記をきっかけに人は前向きに変わることができます。「自分を変えたい」と思っている人がいらっしゃったら、「簿記を学ぶ」事を選択するのもひとつかと思います。
少しでも興味を持たれた方は、是非、定期的に開催している「はじめての簿記体験教室」にご参加下さい。簿記に対するイメージがきっと変わりますよ。

話しは少し変わりますが、簿記を学んでいく中で、「学ぶ事の素晴らしさ」も味わってほしいですね!
僕が簿記を学んでいる時に「目標を決めて、それに向かってステップアップしていくコトって素敵だな」と常々感じていたので。
学んで自分のステージが上がっていく「達成感」を味わうと自信もついて、自分を良い方向に変えていけます。
何かを学び、目標を達成し成長していく事は、自分との勝負でもあり、そこから自分を前へ進めていく事ができます。僕は最初に「楽しさ」からこの簿記の世界に入っていきましたが、その楽しさは、学んで成長していく事と共に好循環を生み、どんどん自分を変えていってくれました。
そして、この素晴らしさを多くの人に味わってもらいたい、簿記の楽しさを知ってもらいたいという思いから、今の自分がいて、今、簿記講師としてこの仕事をしているのです。
理解して頂きたいのは、「簿記を学ぶ事は『手段』だという事」。
今、あなたがいる場所から、「成長した自分、変わる事のできた自分」になれるための架け橋のひとつが「簿記」なのです。
僕は簿記の楽しさ、素晴らしさを知っているから、この「楽しく渡れる『簿記という橋』を渡った向こうに素敵な世界がありますよ」と、道案内をしているのです。
世の中には多くのスキル、学ぶべき事がある中で、僕は「『簿記という橋』を一緒に渡りませんか?」と皆さんにお伝えしているだけなのです。

これだけ素晴らしいと感じている簿記ですが、実は、本格的に学べるところがなかなかありません。
ココだけの話、簿記を教える学校の先生が、簿記の専門家ではないケースも少なくないのです。
「自分が育った古河市で、本格的にしっかりと簿記を学べるところを作りたい!」心に火は宿りました。
あとは行動あるのみ。簿記を教える上で、特別な設備など必要ありません。なので、最初の7年間は「簿記の家庭教師LET’S」として家庭教師をメインにやっていました。
次第に「教室講座をやりたい!」という次の夢も持つようになり、お客様(生徒さん)側からもリクエストもあって、家庭教師スタイルから2015年『古河簿記教室LET’S』へと名称変更し、少人数制教室講座スタイルへのステップアップが実現しました。

簿記が好きで楽しいからこそ、「こんな風に教えてくれたら楽しいだろうな」と常に考えています。
ですから、僕が前に立って皆に教えるというよりは、隣で一緒に歩んで(学んで)いくというイメージですね。
「楽しんでできる学問だし、難しいことはないんだよ」と伝えながら…。
とはいえ、生徒さんの長い人生の1ページに「簿記はLET’Sの友清さんから学んだ」ということが刻まれるのですから、責任も重大です。
でも、そんな僕の気持ちが伝わってくれているらしく、生徒さんも、「(教えてくれた)先生の期待に応えないと」と、皆さんとても頑張っています。
ちなみに、LET’Sにおける簿記検定試験の合格率は昨年度実績で約90%。簿記業界では驚異的な数字です!
また、残りの約10%の方も2回目ではほぼ全員合格しており、途中で学ぶのをやめてしまう人、つまり「リタイヤ率」はゼロです。
このような実績からも、簿記の学習は独学、通信教育講座など様々な選択肢がありますが、重要ポイントを的確に教えてくれ、わからないところを面と向かって何度でも聞ける「少人数制」教室講座がベストといえます。
ある程度の受講料は仕方ないにしても、何より学習効果、効率が他の比ではありません。
簿記を将来の「自己投資」と捉えると、学習方法の選択に迷った時に、必ずや答えを導いてくれるでしょう。

最後になりますが、生徒さんと共に歩みながら長年この仕事を続けてきたこともあり、僕自身も新たなステップアップを考えています。インターネット(知っとこネット古河)、その他媒体の効果もあってか、古河だけでなく、小山などの栃木エリア、その他のエリアからもお問い合わせ、依頼が来るようになりました。ですので、僕と同じ志を持つ、僕の分身とも言える講師を育てたいと、最近考えるようになりました。
また、僕の「こう教えたい!」という気持ちに沿った、LET’S完全オリジナルのテキストも作りたいなと。
これからの方向性についても、ワクワクしながら、いろいろ考えています。

【編集後記】

最初にもお伝えしましたが、『古河簿記教室LET’S』さんは、2回目のインタビューを受けてくださった加盟店さん。
なので、形式ばった形ではなく、「好きなことをおしゃべりする」といったスタイルでお話しを聞かせていただきました。
すると、まさに時間を忘れるほどの楽しいお話しを沢山聞かせてもらえました。
友清さんとお話していて感じたのは、「とにかく楽しいから、素晴らしいから、一緒に学ぼうよ」というオーラに乗ったメッセージ。
イキイキしてるのです。当然ですよね、簿記という名の橋を渡って素敵な世界に導く案内人が輝いてなかったら、そんな橋誰も渡ろうとは思いません。
そして、お話しの中で沢山出てきたキーワードは、「一緒に」。常に生徒さんの事を考え、生徒さんがどうやったら理解できるだろう、どうやったらステップアップしていく事を楽しめるだろうという思いが溢れて止まりません。
それは、友清さんと接しなかったら、簿記に興味を持つ事は絶対になかった私が、「そんなに簿記は楽しくて素晴らしいのか…」と興味を持ち始めるほど。

友清さんが、教える立場だからといって「上からではなく、常に一緒に」と考えている理由は、挫折も味わっているというところに起因しているからだそうです。
今の仕事をやる前に、簿記のスキルを持った普通の会社員だったという友清さん、(もちろん)経理の仕事をやっていました。
いつもの通りに、貸借対照表や損益計算書など(会社のお金の流れ)を見ていたら、この会社の先に立ち込める暗雲が見えてきたそうです。そして、しばらく経ったある日、(なんと、友清さんの読み通り)倒産してしまったそうです。
働き口がなくなり、これからどうしようと、途方に暮れていた時に、「待てよ、オレ、日商簿記1級持ってるじゃん!」と、自分の持っている武器を再認識し、どうにかこれを活かせないか?と考え、(実は、先生になりたい願望は潜在的にあったため)「簿記の先生になれるんじゃないか?」と、講師になるための勉強を改めてし直し、起死回生を図ったそうです。
このように一度、友清さんは人生で大きな挫折も味わっています。

講師になるためには様々な研修を受けなければならないとの事なのですが、その研修で見て来た講師には、いろいろなタイプがいるという事を実感されたそうです。とても頭がよく、まさにエリートの様な講師もいます。でもその様な講師だからといって、必ずしも教える事が上手なのかというと、そうではありませんでした。時には理解できていない生徒さんを置いていってしまうのです。
頭のいい先生が一人で突っ走って、生徒さんがポカーンとしてしまう様な授業はダメだと思ったそうです。
わからないでいる生徒さんにこそ、わかるように丁寧に教える事が大切で、むしろ「挫折も味わった苦しみのわかる講師」の方が、痛みを理解できる人間の方が、生徒さんに寄り添えると気づいたそうです。

さらに「講義はショーである」という考えを持っているため、講義の度にスーツを変えているという徹底ぶり。簿記を教える事に対し、全身全霊で生徒さんと接しているのです。
だから、『古河簿記教室LET’S』の名前の「LET’S(レッツ)」とは、「一緒に」とか、「寄り添う」とか、そういったニュアンスでつけたそうです。
その「寄り添う」が生徒さんに伝わっているせいか、講義が終わった後に人生相談をされる事があったりと、友清さんは人としても生徒さんから、絶大な信頼を得ているのです。
簿記を通して「学び成長していける」素晴らしさを共有できた関係だからこそ、資格取得後でも生徒さんから飲み会に誘われる事があったり、「簿記が心の支えになった」と、お礼の手紙をもらうこともあるそうです。

中には、簿記の合格が心の支えになっているから、合格証書を縮小コピーして、財布の中に入れて持ち歩いている人もいるとのこと。

友清さんから聞かせていただいた多くの逸話は、『古河簿記教室LET’S』が、学んで人を成長させ、感謝の絶えない素晴らしいコミュニティーになっている証ではないでしょうか?
そして今回のインタビューで私が一番インパクトを受けたお話を。

その日の講義を始める時の挨拶で「それでは今日の講義を始めます」と、生徒さんの顔を見るだけで、「その生徒さんがどれだけ勉強してきたかがわかってしまう」そうです。
生徒さんと共に歩むというスタイルを続けて来たからこそ、普通の人では感じ取る事のできない生徒さんの成長ぶり、変化をその表情、雰囲気から知る事ができるようになってしまったのでしょう。そんな神のような?先生が教える簿記の教室、それが『古河簿記教室LET’S』なのです。

「自分を変えたい」と思う人は沢山いると思います。そして、その気持ちが強い人程、考え方や見方が凝り固まり、動けなくなってしまう事も多いと思います。
体の力を抜いて「こうすればいいんだよ」と言っている先生、先輩の話に耳を傾けてみてください。
自分では「え?それ??」と思う事かもしれませんが、意外にも、「それ」が新しい世界への架け橋だったりするのです。
今、目の前に『古河簿記教室LET’S』という橋が架かっています。渡ることに大きなリスクはありません。気になったら、好奇心と言う名の第一歩を踏み出すだけです。
怖いこともありません。喜びも痛みも知っている友清さんが、一緒にその橋を渡ってくれるのですから。


※1回目のインタビュー(当時のお名前は「簿記の家庭教師LET’S」)はこちら


▶︎インタビュートップページに戻る  ▶︎知っとこネット古河トップページに戻る