2017.11.28
「古河提灯竿もみまつり」おさらい【5】 by もも子 [提灯竿もみまつり応援団]
「古河提灯竿もみ
【今夜べぇだ 今夜べぇだ】
いざこざがあっても、無礼な事があっても根に持たない。
今日ばかりは無礼講だ!
商店などの小僧さんや使用人たちは、普段のキツイ仕事から解放され、今夜ばかりは自由だ!
明治以降、まつりの夜に取締りをする藩の役人達は、この日だけは特別に見て見ぬふりをしてくれた。
「今夜べぇだ、今夜べぇだ」と、口々に言っていたのは、無礼講が認められ、ほんのひと時の自由への歓喜の現れだったのか烽オれません!
〜〜もっと詳しく知りたい〜〜】
激しく揉み合い、自由にならない提灯竿を懸命にもみみ合うこのまつりは、男のエネルギーのぶつかり合いであり、発散の場でもあった。
そこは、無秩序と混乱、興奮と怒号の空間であり、全てを忘れてただ揉むことのみが目的となった。
まつりの掛け声の「今夜ラぇだ、今夜べぇだ」とは、「今夜だけだ」というこの地方の方言で、今夜だけは普段許されない事が可能になり、日常起こりえないことが起こる。
「今夜べぇだ、今夜べぇだ」はまつりだけでなく、まつりに関連した事柄にも及んだ。
この夜だけは、映画館、芝居小屋、料理屋あるいは遊郭も終始営業し、女性や子どもも遅くまで出歩く事が許された。
提灯竿もみまつりには、当然のように怪我と喧嘩がつきもので、この喧嘩も「今夜べぇだ」と言ってこの夜のうちに納められ、この仲裁に重要な役割を果たすのが、町内頭(がしら)や鳶(とび)の人達だった。
提灯竿もみまつりにおける鳶(とび)の役割は、各町内で竿の組み立て、提灯の胴元、矢来の組み立てとともに、もみ場の警備等があり、「矢来の中の喧嘩は、警察が入ると余計に大きくなり、納まるものも納まらなくなる。」と言われており、頭(かしら)が仲裁に入ると、相手も引き下がり、あとは町内の役員同士で話し合って解決された。
彼らが半纏を着ていることから、半纏着が入ると、どんな喧嘩でも納まると言われた。
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≪もも子のひとりごと≫
提灯竿もみまつりは、中でも最大の楽しみであったと思われ、「今夜べぇだ、今夜べぇだ」とハメを外し、楽しんだのかもしれませんね!!
そして、“無秩序と混乱、興奮と怒号”って、ワー!想像もつかない男の世界!
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