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2012.10.26

古河の歴史28 by もも子 [まちの歴史]

前回の「古河の歴史27」の掲載はここ



〔 古河の開港説 〕
古河藩の元江戸家老で蘭学者でもあった鷹見泉石は、ペリーの来航を知ると、「愚意摘要」という意見書を著した。その中で、泉石は、早急に軍艦・大砲をつくり軍法を改めること、日本の軍備を整えること、兵学・航海・測量などの技術を学ぶこと、外国に協力を惜しまず礼儀正しく接することなどを説いている。

古河藩が佐幕開港派であるといわれるのは、この鷹見泉石の考え方によるところが大きいといわれている。

〔 家老・小杉監物 〕
監物は古河に生まれ、23歳の若さで古河藩の筆頭家老になり、4人の藩主(利位・利享・利則・利與)につかえた。

時代の流れを読み取る力をもって鷹見泉石の考えを尊重し、西洋の思想を早くから理解した人物である。

弟に西洋流の砲術を学ばせたり、藩医の川口信順(しんじゅん)(川口信任の孫)に古河で始めて予防接種(種痘)を行わせたりした。

多くの人材を育てて活躍させ、古河藩の技術・文化、さらに武術の発展のために大きな功績を残した家老であった。

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