2010.03.27
渡良瀬遊水地のヨシ焼き by もも子 [日記]
3月の風物詩にもなっている“渡良瀬遊水地のヨシ焼き”
毎年、春のお彼岸に行われていましたが、今年は天候の影響で、3月27日(土)に延期になりました。
以前から興味はあったものの、実際に見た事がなく、是非見たいと思っていたのですが・・・
準備不足というか、下調べもせずに行き当たりばったりで、出かけて行き、(らしいと言えばらしいのですが)
遠くから眺めるだけでもイイかな??程度で・・・
何とずさんなと思われてもしょうがない。。。
でも、何とか写真に収める事ができ、ラッキー!!でした。
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雀神社付近の土手からの眺めです。
午前10時に点火され、何箇所か、もくもくと白い煙が上がってきました。
その後三国橋付近でも点火され、近くで見る事ができたのです。
パリパリパリと音を立て、燃えていく様は、脅威を感じるほどの迫力でした。
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そのうち、風下には真っ黒な燃えカスが飛び、そこにいると、目が痛くなるほど強烈なあおりがありました。
毎年、どうしてこんな大掛かりな事をするのだろうと、不思議に思っていましたが、下のメモを読んで納得!!
皆さん知ってました??
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【渡良瀬遊水地のヨシ焼きメモ】
いつから:
ヨシズ生産が盛んになった昭和30年代頃から行われています。
目的は?:
もともとヨシズの原材料となる良質なヨシを育てるための病害虫の駆除を目的として始められました。
また、最近ではヨシ焼きをすることによって渡良瀬遊水地の豊かな湿地環境が守られていることも解ってきました。
更に春先の野火対策にも効果があります。
環境を守るためのヨシ焼きとは?:
ヨシ焼きの環境保全上の効果は大きく分けて、二つあります。
一つは、立ち枯れのヨシを焼く事により春植物の芽生えの機会が与えられます。
このような植物はヨシが大きくなる前に成長し、花や実を付けます。また遊水地内で確認された全国的に貴重とされる植物の多くはこの春に芽を出します。
もう一つは樹林化を防ぐというものです。
発芽した若いヤナギはヨシ焼きにより焼かれるため現在のような広大なヨシ原が維持されています。
焼く面積は?:
約1500haです。(遊水地全体の約半分の広さです。)
誰が焼くの?:
実際にヨシ焼きを行っているのはヨシズ生産を行っている方々の組合である「渡良瀬遊水地利用組合連合会」ですが、遊水地の自然環境を保全するためにも必要な事ですので、「渡良瀬遊水地ヨシ焼き連絡会(河川管理者・周辺自治体・関係機関)」が共催という形で支援しています。
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この記事についてのコメントはこちらです。
風来坊さんコメントありがとうございました。
焼き尽くした跡を改めて見てみるのも、
風情があっていいかも知れませんね。。。
これまで、ヨシキリの鳴き声なんて聞いたこともなく、
大変興味深く思いました。勉強になりました。
m( _ _ )m
自然の中で人知れず息づいている鳥や植物も、
ジッと目を凝らせば、興味深い姿が見られるのですね!!
これからも素敵なコメントを待ってま〜〜す。
V(^^)V
彼岸前の日曜日、渡良瀬の河川敷をそぞろ歩いていたら、色は目立たない鳥ですが鳴き声を聞いて判りました。「ギョギョシ、ギョギョシ」と大きく伸びた葦のてっぺんで鳴いているので直ぐわかりました。「ヨシキリ」です。この鳥を詠った句にこんなのがあったのを思い出しました。
「行々子 水辺は汝の 仮の宿」どなたが詠んだ句か忘れましたがヨシキリの鳴き声をうまく句の中に織り込んでいますね。ヨシ焼きの時にはうまく避難できたでしょうか。・・一寸心配になり、投稿しました。・・きっとこんどは葦の焼け跡で鳴くことと楽しみにしています。