2009.03.06
知っとこ マイタウン by もも子 [日記]
和歌山市東紺屋町の「延命地蔵」というお地蔵さまの前で現金約4千万円が見つかる。というニュースが少し前にありましたが、資料によると古河地区にも安産、子育て、延命、疫病除けなどを願った沢山のお地蔵さまがありました。
また、そのお地蔵さまには、ニックネームが付いていて、トゲヌキ地蔵や夜泣き地蔵、こぶとり地蔵、おこり地蔵、引き取り地蔵など様々な名前が付けられていて、興味をそそられました!
女性の神様「十九夜さま」
少し前まで、「十九夜講」として集落の一角に祀られた「十九夜さま」が盛んに信仰されていました。
今も昔も変わらないのが、女性にとって、出産や順調な子育ては一大事であるということ。特に昔は、妊婦検診や子どもの定期健診があるわけでもなく、情報も少なく、その分不安も多く、“安産”や“子育て”の信仰の深さもかなりのものだったと想像がつきます。
自分の出産はもとより、やがて嫁にも娘にも、孫娘にも安産や順調な子育てを願い、お供え物をして一心にお願いしたのでしょう。
そして、無事出産を終えると、十九夜さまへお礼に赤飯をお供えしたりしたそうです。
「十九夜講」は農家に嫁いだ婦人達で行われていたもので、ふだん忙しく働き、体を休める事がなかなか出来ない女性にとって、大っぴらに楽しめる日でした。
この日は、女性たちが仕事から解放され、遊ぶことの出来る「女性の休み日」であり、ゆっくりとおしゃべりしたり、ご馳走を食べたり、また情報交換の機会でもあったようです。
回り番の家に集まり、そこでご飯を炊き、それぞれの家からご馳走を持ち寄り皆で食したのだそうです。
なお、「十九夜講」が女性たちの講であるのに対し、「庚申講」は、作物の神を祀る講であり、男衆の講といわれているそうです。
〜 〜 いろいろ調べてみて・・・人間の機微に触れることっておもしろいですね 〜 〜
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